ウチの父さん・ドッグトレー列伝3

 

「OOサの犬!?」

 

札幌中心分より数十キロ離れた所にあるベットタウン、ここに住まいのご家族とリトバー種のトレーニングを請け負ったのは今から10数年前のこと。

 

 

そこの御家族構成は、パリパリとした明るい奥方、とシャキシャキとした何時も元気20代のお姉さん、そしてバタバタと騒がしい愛犬と、何時もニコニコと優しい恵比須顔のお父さんなのだが、・・・・・・?

 

 

 

バタバタと騒がしいアイラブドッグのトレーニングの中心はオービデンストレーニング

 

つまり服従訓練で 「スワレ」 「マテ」 「コイ」と言うやつ、

 

 

先ずは、基礎的な学習を屋内つまり家の中で行った、トレーニングの日は何時も週末でこの家の家族全員が参加、

 

 

ただし主のお父さんはかならず台所のスミで参加(見物?)

 

 

ある時私はこの家のお父さんの行動に不思議な事を感じた。

 

 

奥方とお姉さんが居間の真ん中で「スワレ、マテ、」と私のレクチャーなんぞ受けている時、恵比寿顔の主は台所の小壁に背を向けて少し隠れる様に見ている、まるでテレビドラマに良く出て来る刑事みたく妙に様になっているのだ、私が気をきかせて「御主人とうぞ遠慮なくこちらで見ていて下さい」と言ってもそこの御主人は「いいです、ここのほうが落ちつくしタバコも吸いますので」とニコニコとした笑顔での返答?

 

 

 

しかし、この恵比寿顔の何時もニコニコお父さんは実は・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

!おことわり  この御主人刑事さんではありません、

 

 

 

このニコニコお父さん一家のレクチャーは数ヵ月続いた、バタバタと騒がしかったアイラブドッグもある程度落ち着きそれなりに、飼い主の指示に従う様になってきた。

 

 

そしてレクチャー最終日、何時ものニコニコ笑顔のお父さんは不在。

 

 

一通り最終レクチャーを終え、帰り際に雑談で私は奥方に「今日は御主人どちらかにお出かけですか?」と訊ねた、奥方は「出張です」と答えてきた。

 

 

私は何となくここの主の事が(何時も台所の隅での見物)きになり、思いきってこう尋ねてみた。

 

「御主人はもしかして大きな組織かなんかで特別な仕事されているみたいですね」(もしかして刑事と内心思った)すると、奥方は「先生よく分かりますね、警察だったりして!」なんて明るく冗談を交えての返答。

 

 

そして奥方は「もう少しで定年になるので言ちやいますけど、ウチの主人、実は国税局でOOサの仕事をしています、ああ見えますけど仕事先では結構恐い存在の様ですよ」

 

 

 

私は驚いた、OOサて、伊丹何チャラと言う映画監督の「OOサの女の」あの・・OOサ!

 

税務局のエリートで徴収のプロフェショナルと言うか、国税局の特殊部隊(名付けてTaxコマンド、ナンチャテもしその筋の方このブログ御覧になっていたらゴメンナサイ、もう確定申告は済ませましたから、ハイ 笑い、笑い、そして冷や汗)

 

 

 

とにかく私は驚いた、あのニコニコとした優しい恵比寿顔のお方が職場では大魔神のように恐い顔に変身するとは、創造がつかなかったが・・・・・・・・・・・

 

 

奥方は最後に私にこう話してくれた。

 

 

「主人は先生のトレーニングをあまり見ていない様にみえましたけど、この仔を毎朝散歩に連れ出し近くの公園で自分なりにトレーニングしていましたよ、だからけっこう言うことは聞くみたいです」との事。

 

 

 

さすが、お仕事がら何時も台所で隠れる様に見ていて肝心なポイントはしっかりとつかんでそれを人の見ていない所で実践するとは!

 

 

 

オミソレシマシタ・・・・・・・・・・・

 

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